105. 井手町の『左馬』は、本来『水を司る神』であったが、いつの頃か『女芸上達の神』になったらしい。

保延元年(1137年)対岸にあった雨吹龍王祠(水分神社)に奉納され
俗に『駒岩』とよばれたこの岩に、馬の右半身が浮き彫りされている。
本来は、玉川流域の水争いなどの心配事のおこらぬよう願って奉られたものだが、
馬の右半身が彫られたこの岩を見て、当時一般的に右利きの人なら
馬の左半身を描くといわれ、『左利き』=『器用』、『うま』⇔『まう(舞う)』などを連想し、
江戸時代には女芸上達を願い、『芸事の神様』として信仰をあつめたと言われています。


※この岩の写真右下から上を覗き込むと馬の彫刻が見えます。


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